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GST融合タンパク質のカラム内消化で
精製ステップをショートカット!

GST融合タンパク質は、高発現量かつ高純度で目的タンパク質を精製できる組換えタンパク質ですが、GSTタグは相応の分子量を有するので、構造解析などの目的で使用する場合は精製後にGSTタグを消化する必要があります。ここではカラム中でGSTタグの消化を行い、実験ステップを短縮する手法をご紹介します。まだ試されたことがなければ、 この機会にぜひお試しください。


はじめに

組換えタンパク質発現系は、目的タンパク質を大量に生産し、簡便かつ高純度に精製できる手法として多用されています。GST融合タンパク質は目的タンパク質とグルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)の融合タンパク質で、この発現系には以下のような利点があります。
 ・可溶性の高いGSTがキャリアーとなるため、封入体を形成しにくく発現効率が高い
 ・GST活性やGSTに対する抗体を用い、検出が容易
 ・GSTの基質であるグルタチオンとの親和性を用いた簡単かつ特異性の高い精製が可能
 ・GSTタグのプロテアーゼ消化によって目的タンパク質だけを精製・回収することが可能

構造解析で組換えタンパク質を用いる場合、多くの場合は精製後にタグを除去する必要があります。 一般的には、組換えタンパク質を精製した後、試験管内でタグ消化を行いますが、 溶液中での消化は切断効率は高い反面、精製ステップが多くなります。このステップを減らすため、GST融合タンパク質をカラム内で消化する方法をご紹介します。

操作手順

以下の手順をお試しください。

  • GST融合タンパク質をpGEX-6Pベクターを用いて発現
  • 抽出したサンプルをGSTrapカラムに添加
  • PreScission Proteaseを添加
  • GSTrapを低温に移し、一晩酵素消化反応
  • 結合バッファーを送液し、切り離された目的タンパク質を回収
  • 溶出バッファーを送液し、切り離されたGSTおよびPreScission Proteaseを溶出

PreSiccion Protease自身がGST融合タンパク質であり、酵素除去と切断GSTの除去が一度にできるので、 ThrombinやFactor Xaといった他の酵素を使用する場合に比べて精製ステップを削減できます。 サンプル数が多い、精製ステップを減らしたいといったご要望をお持ちの方は、ぜひ一度お試しください。

GST融合タンパク質精製の関連情報



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