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第VIII因子の精製プロセス
ウイルス感染のない高純度製品を高収率で得るプロセス

  1. はじめに
  2. クロマトグラフィー精製の利点
  3. 血漿供給
  4. 第VIII因子製剤
  5. アルブミン製剤
  6. IgG製剤
  7. 第VIII因子の精製プロセス(当ページです)
  8. アルブミンの精製プロセス
  9. IgGの精製プロセス
  10. 生物学的安全性
  11. 製造プラントのプランニングとエンジニアリング
  12. チェックリスト
  13. 参考文献
  14. 精製プロセスの概要

全体的な流れについては精製プロセスの概要を参照

プロセスクロマトグラフィー

第VIII因子の精製は、Sepharose 4 Fast Flowを用いた特許取得済み高容量ゲルろ過クロマトグラフィーステップから始まります。この手法は、クリオプレシピテーションと比較して、タンパク質に対して温和であり、純度の高い画分を高い回収率で確実に得ることができます。Q Sepharose High PerformanceおよびSP Sepharase High Performanceを用いる2回のイオン交換ステップで、濃度および純度を向上させます。これら2つのステップの間に最初のウイルス不活化ステップ(有機溶媒/界面活性剤テクノロジー:S/Dテクノロジー)があり、エンベロープを有するウイルスを不活化します。Superose 12 prep gradeを用いたゲルろ過クロマトグラフィーの後、製剤化、凍結乾燥ならびに脂質エンベロープを有するウイルスおよびエンベロープのないウイルスを不活化させる2回目のウイルス不活化ステップ(過酷乾熱処理)があり、その結果、ウイルス感染に対して高い安全性を確保した純度の高い精製第VIII因子濃縮製剤を得ることができます。

2回のイオン交換ステップもウイルスの除去に効果があるため、2回のウイルス不活化ステップ(S/Dテクノロジーおよび過酷乾熱処理)を補完することになります。

図3~6には上記に示し、精製プロセスの概要にまとめた4つのクロマトグラフィーステップでの溶出パターンを示しています。推定の担体寿命を以下に示します。

Medium Estimated lifetime (cycles/year)*
Sepharose 4 Fast Flow 600
Q Sepharose High Performance 400
SP Sepharose High Performance 400
Superose 12 prep grade 400

* Or maximum 3 years.

大容量ゲルろ過クロマトグラフィー のデータ
図3. Sepharose 4 Fast Flawによる大容量ゲルろ過クロマトグラフィー

陰イオン交換クロマトグラフィー のデータ
図4. Q Sepharose High Performanceによる陰イオン交換クロマトグラフィー

結果および分析

第VIII因子最終製剤は純度が高く、製剤化前の比活性は300 IU/mgとなります。7ページの表1に製剤化前の濃縮液の特性を示します。

第VIII因子プロセスの重要な特長は、独立した2つのウイルス不活化ステップを有することです。すなわち、S/Dテクノロジーによる脂質性エンベロープを有するウイルスの不活化ステップおよび過酷乾熱処理によるエンベロープの有無に関わらないウイルスの不活化ステップです。このウイルスの不活化ステップと、それに加えて2つのイオン交換ステップは、異なるタイプのウイルス除去および不活化に有効です(表9)。脂質エンベロープを有するウイルスもエンベロープをもたないウイルスも共に顕著に減少しています。

表9. 第VIII因子プロセスにおけるウイルス除去。ウイルス感染に対する高い安全性を持った高純度の濃縮液を確保
Virus Q Sepharose Fast Flow SP Sepharose Fast Flow S/D technology Severe dry heat Total virus reduction
IBR Log10 2.9 1.6 < 5.9 < 8.8 < 18.7
VSV Log10 3 0.95* < 4.5 6.6 < 15.4
HIV Log10 Not done Not done < 5.4 < 4.3 < 9.7
BVDV Log10 Not done 2.4 < 5.9 < 5.0 < 13.3
Sindbis Log10 Not done Not done < 5.8 Not done < 5.8
Polio Log10 2.2 2.4 Not applicable < 6.4 < 11.0
Parsvo Log10 0 1.6 Not applicable 5.3 6.9
HAV Log10 Not done Not done Not applicable < 5.2 < 5.2

* Not included in the reduction sum.

陽イオン交換クロマトグラフィーのデータ
図5. SP Sepharose High Performanceによる陽イオン交換クロマトグラフィー

ゲルろ過のデータ
図6. Superose 12 prep gradeによるゲルろ過

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