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Location:ホームテクニカル情報配信サービスバイオダイレクトメールバイオ実験の原理と方法

バイオダイレクトメール vol.15 Technical Tips
  <環境ホルモンの環境影響測定>

各地でメス化したオスの野生生物が観察され、その原因は通称環境ホルモンで知られる内分泌撹乱物質であるとされています。内分泌撹乱物質は生体内のホルモンと同様の作用、特に女性ホルモン様作用を示す物質が多いのが特徴です。そのため、環境中のオスが大量の内分泌撹乱物質に曝されると、本来のオスとしての性徴が縮小したり、メスの機能が付加されたりします。農薬や普段使用されているプラスチック製容器などからも内分泌撹乱物質と言われている物質が検出されています。また人間の排泄物中のエストロゲンも野生生物のメス化の原因と言われています。

最近ではOECDや環境省などで内分泌撹乱物質の生体への影響を魚類をもちいて測定することが検討されています。魚類中のビテロゲニンは簡便なELISAで測定することができます。この方法を用いると女性ホルモン様作用を有する物質の定量を従来の精密機器による分析よりも安価かつ、短時間で調べることができます。

ビテロゲニンは卵黄の前駆体タンパク質で、おもに卵生の生物、鳥類・両生類・魚類・昆虫類などで検出されます。肝臓で作られたビテロゲニンは血液中に分泌され、卵巣に摂取され卵黄に蓄えられます。ビテロゲニンの合成はエストロゲンによって調節されています。通常はメスの体内で合成されオスではほとんど検出されません。しかし、オスでも大量のエストロゲンに曝されるとビテロゲニンの合成がおこります(図1)。そのため、オスの血中ビテロゲニンを測定することで内分泌撹乱物質の影響を測定することができるのです。

ビテロゲニンの合成経路図
図1 ビテロゲニンの合成経路図
女性ホルモン様作用を有する内分泌撹乱物質とエストロゲンレセプターが結合するとビテロゲニンが合成されます。合成されたビテロゲニンは血液中に分泌されます。

弊社では現在4種(メダカ、ゼブラフィッシュ、ファットヘッドミノー、コイ)の魚類のビテロゲニンを測定するためのELISAキットをご用意しています。扱いやすい魚種や実験の用途によって使い分けていただけます。

ゼブラフィッシュを対象に弊社EnBio Zebrafish Vitellogenin ELISA Systemを用いて測定した結果を図2に示します。ゼブラフィッシュの全身ホモジェネートおよび血清サンプルの希釈系列を本キットを用いて測定しました。夾雑物の多いホモジェネートでも、夾雑物の少ない血清でもスタンダードと同じ傾きで直線性が保たれています。これはこのキットで使用している抗体のビテロゲニンに対する特異性が高く、サンプルに含まれる夾雑物に影響されずに、精度の高い測定を行っていただけるということです。測定するサンプルを精製することなしにサンプル中のビテロゲニン濃度を測定することができることを示唆しています。

希釈系列の直線性
図 2 希釈系列の直線性

EnBio Vitellogenin ELISA System
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