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細胞

2015-09-25 16:50:18

神経細胞内のアクチン一本一本を鮮明に観察

神経細胞

この画像は、神経細胞において伸長途中の軸索末端領域に形成される成長円錐を撮影したものです。緑色に光っているのが、アクチンを示しています。神経細胞を研究されているお客さまにご覧いただくと「蛍光顕微鏡で見るとぼんやりとしか見えないアクチンが、一本一本鮮明に観察でき、かつ細かな内部構造が立体的に見えるのがすごいね。」というようなコメントをいただきます。ちなみに、1997年のCell Motility and the Cytoskeleton vol.37 issue.1の表紙も飾りました。

まさに、めいいっぱい手を広げるように、移動しようとしている様子が伝わってくる画像ですが、細胞の中でのイベントを理解するためには、このように細部の構造を観察する必要があります。この画像を取得するのに活躍したのがデコンボリューションという技術です。デコンボリューションと従来の蛍光顕微鏡の違いについて、独立行政法人 情報通信研究機構の原口先生はこうおしゃっています。「蛍光顕微鏡像は、ほかの光学顕微鏡同様、光がレンズを通過して結像するという原理上の特性から、同心円状の光の分布(ボケ)が避けられません。この光の分布を数学的演算により元の位置に戻し、本来の像に近い画像を得るのがデコンボリューション技術です。」(全文はこちら

このような原理から、次のようなメリットがあります。「焦点面だけでなく、非焦点面に分布した光の情報も取り込むデコンボリューション技術は光子の利用効率が高い技術といえるでしょう。メリットとして、微弱な蛍光シグナルであっても鮮明な画像を得られることがあります。」そのため、冒頭の画像のように細部まで鮮明な画像を得ることができます。

このほかに、同じ神経細胞の例として、最終分裂を終えたマウスの海馬神経細胞が、発生中の海馬組織のなかを移動する様子を捉えた3D画像などもご覧いただけるイメージギャラリーにぜひお立ち寄りください。

イメージギャラリー

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